白馬岳

 当初は17日から5日間の予定で雲ノ平へ行くことになっていたが、梅雨は明けず不安定な状態なので予てからの打合せ通り、後半の3日間を使っての不帰の嶮・白馬三山へと変更になった。
 しかし当日、白馬村へ来てみると予報に反して雨が降っているではないか! そこで駅前喫茶で鳩首会議。明日も雨だった場合を考慮して危険地帯である不帰の嶮を回避する案が提案され、栂池から白馬三山を経由して鑓温泉へ下ることに決したのだ。


日時   2015.7.19(日)〜20(月) 

場所   白馬岳(2932,3m)・乗鞍岳(2436,7m)・小蓮華山(2766m)





過去の白馬エリアの記事はこちら☟ 
白馬八方池スキー場 http://d.hatena.ne.jp/wsbkm777/20150329/1427610456
栂池自然園 http://d.hatena.ne.jp/wsbkm777/20131007/1381138094




7.19(日) 雨と曇り時々晴れのち雨
本庄(3:50)〜長野IC(5:45)〜(7:35)栂池P(8:05)〜栂池ゴンドラ〜(8:25)栂の森・・・栂大門(8:40)〜栂池ロープウェイ〜(8:45)栂池自然園(9:10)・・・(10:20)天狗原(10:45)・・・乗鞍岳(11:45)・・・(12:30)白馬大池(12:50)・・・(13:45)船越の頭(14:00)・・・(15:00)小蓮華山(15:20)・・・(16:00)三国境[2751m](16:20)・・・白馬岳(17:05)・・・白馬山荘(17:15)【泊】

歩行時間  6時間20分
獲得高度差 1300m




栂池自然園のビジターセンターを左に見送り、雨の中を歩きだす。 9:10



天狗原

イワイチョウ(岩銀杏)−ミツガシワ科



これから登る乗鞍岳への雪渓。矢印がルート。
10:20〜10:45






登りつめた乗鞍岳の一角から天狗原を見下ろす。 11:35




乗鞍岳は大小の岩が累々と転がる平坦な山。標識とケルンがなければ山頂は特定できないだろう。 11:45




山頂からわずかに進むと白馬大池を見下ろすようになる。背後の山は雪倉岳。 11:50




白馬大池湖畔の花

キバナシャクナゲ(黄花石楠花)−ツツジ



ハクサンコザクラ白山小桜)−サクラソウ



ゴゼンタチバナ(御前橘)−ミズキ科





船越の頭から小蓮華山への尾根道。
NHKドラマ「坂の上の雲」でエンディングのタイトルバックに使用されたロケ地だ。たまたま一緒になった山岳ガイドの話では、ヘリコプターで撮影したものをまるで歩いて撮ったように特殊加工したのだそうであるが、ホントだろうか!




小蓮華山の花

ミヤマタンポポかシロウマタンポポか? 区別しない説もあるそうだからどちらでも・・・。 



ハクサンイチゲ(白山一花)−キンポウゲ科



コバイケイソウ(小梅惠草)−ユリ科 



ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)−ユキノシタ





小蓮華山には何故か鉄剣が建っている。
以前は標高2,769mで筆者の地図にもそう表記されているが、平成19年に山頂部分が崩落して測量し直した結果、標高は2,766mに訂正されたそうである。
ここでいきなり雨が降ってきて慌てて雨具を着けたが、小降りにこそなれ以降やむことはなかった。 15:00 




小蓮華山を振り返る。 15:40



 小蓮華山から三国境にかけては割と平坦な下り勾配のザレ場で、何を見るともなく降りてしまった。三国境は文字通り、長野・新潟・富山の三県境になる。



白馬岳への登りの花

タカネツメクサ(高嶺爪草)−ナデシコ
 


シコタンソウ(色丹草)−ユキノシタ



ミヤマクワガタ(深山鍬形)−ゴマノハグサ科



シナノキンバイ信濃金梅)−キンポウゲ科



ミヤマアズマギク(深山東菊)−キク科



ミヤマシオガマ(深山塩竈)−ゴマノハグサ科



ミヤマダイコンソウ(深山大根草)−バラ科



チングルマの花穂



ヨツバシオガマ四葉塩竈)−ゴマノハグサ科



イハウメ(岩梅)−イハウメ科





白馬岳山頂。これまで要所要所で最後尾のもっチャンを待つようにしていたが、この冷たい風と雨にさらされてはこちらが危険なので、すぐさま引き下がることにした。 17:05




白馬山荘は大きく3棟からなるが、富山県と長野県の境に建っている。 17:15






7.20(月) 霧のち晴れ
白馬山荘(6:45)・・・葱平(7:45)・・・(9:20)大雪渓ケルン(9:45)・・・(10:00)白馬尻小屋(10:15)・・・(11:05)猿倉(12:30)〜(12:45)おびなたの湯(13:35)〜蕎麦酒房 膳〜道の駅中条〜長野IC〜本庄

歩行時間  3時間40分


 昨日の冷雨で戦意喪失。大勢が大雪渓からの下山を主張するなか、天気予報も「霧と曇り一時雨」となっていて、これでは鑓温泉へ行きたいとは言い出せなかった。




ウルップソウ(得撫草)−ゴマノハグサ科



ミヤマオダマキ(深山苧環)−キンポウゲ科



シナノキンバイ信濃金梅)−キンポウゲ科




葱平からの杓子岳(奥)と天狗菱(三角の鋭峰)。 7:45




ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)−キンポウゲ科 雪田周辺に咲く花の代表格。



テガタチドリ(手形千鳥)−ラン科



クルマユリ(車百合)−ユリ科




白馬大雪渓末端。 9:20




サンカヨウ(山荷葉)−メギ科





キヌガサソウ(衣笠草)−ユリ科 白馬尻周辺の群落。花期が早く夏休み最中には老いていることが多いので、フレッシュなのに巡り合えてラッキーだ。