扇沢から岩小屋沢岳・針ノ木岳

日時 2017.9.19(火)〜20(水)
場所 岩小屋沢岳(2630.5m)・鳴沢岳(2641m)・赤沢岳(2677.8m)・スバリ岳(2752m)・針ノ木岳(2820.6m)

 立山黒部アルペンルートを通過したり、爺ヶ岳や針ノ木・蓮華岳から振り返り見るたびに、いつかはこの稜線を歩きたいと長いこと願っていた。この稜線、人気の鹿島槍針ノ木岳の間に位置し、訪れる人は少ないが、地味ながらも味わいのある歩行が楽しめるらしい。だが、種池から針ノ木峠までは長い厳しい縦走だという。今回はほぼ中間地点に建つ新越乗越山荘で宿をとり、反時計回りでの周回コースで歩いた。



過去のこのエリアの記事はこちら☞ http://d.hatena.ne.jp/wsbkm777/20140831/1409468088


9月19日(火) 晴れ
本庄(4:40)〜長野IC(6:20)〜(7:10)大町(7:50)〜(8:10)扇沢P(8:25)・・・爺ヶ岳登山口(8:30)・・・八ッ見ベンチ(9:15)・・・ケルン(9:45)・・・駅見崎[えきみざき](10:05)・・・石畳(11:05)・・・水平道(11:15)・・・石ベンチ(11:25)・・・アザミ沢(11:30)・・・クサリ場のある沢(11:40)・・・富士見坂(11:50)・・・(12:15)種池(12:25)・・・小池(12:40)・・・(12:55)昼食(13:25)・・・2532m(13:55)・・・(14:45)岩小屋沢岳(15:00)・・・(15:15)2623m(15:20)・・・新越乗越山荘(15:50)【泊】

歩行時間  扇沢〜種池 3時間40分 種池〜新越乗越山荘 2時間30分 計 6時間10分
獲得高度差 1320m




砂防工事中の爺ヶ岳登山口。 8:30




初めてのベンチ。スバリ岳が見えている。 9:15




一枚岩付近からの扇沢雪渓。 10:30




左から蓮華岳針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳。 11:00




最後の沢を渡ると鎖場がある。 11:45




種池山荘。 12:10




紅葉の始まった爺ヶ岳。 12:20



 柏原新道は歩きやすが距離が長い。爺ヶ岳への往復も視野に入れていたが体力面を考慮して割愛した。




種池。 12:25




種池山荘と爺ヶ岳。 13:30




13:35


 種池の西、数百メートルで尾根に出てからは、右手に立山・剱を見ながらの稜線漫歩となるが長野県側は切れ落ちている場所も多い。




大町を望む。 14:30




国土地理院の地図では現在2630,5mである。 14:45




鹿島槍ヶ岳(左)と岩小屋沢岳。 15:10




今宵の宿、新越乗越山荘に到着。 15:50




山荘前からは針ノ木峠から顔をのぞかせる槍ヶ岳が見える。 17:00




部屋の窓からは剱岳の夕景。 18:15




9月20日(水) 曇り時々晴れ
起床(4:30) 新越乗越山荘(5:35)・・・(6:20)鳴沢岳(6:35)・・・関電トンネル上(6:50)・・・(7:25)赤沢岳(7:40)・・・最低コル[2494m付近](8:40)・・・2569mコル(9:00)・・・(9:35)スバリ岳(10:00)・・・ヤマクボのコル(10:10)・・・(10:45)針ノ木岳(11:10)・・・(11:45)針ノ木峠[2536m](12:10)・・・針ノ木雪渓ノド(13:25)・・・(13:50)木橋(14:00)・・・大沢小屋(14:40)・・・(15:00)湧き水(15:10)・・・針ノ木峠登山口(14:40)・・・(16:00)扇沢(16:20)〜(16:40)上原〔わっぱら〕の湯(17:25)〜(17:50)大町〈カイザー〉[夕食](18:30)〜長野IC〜本庄

歩行時間  新越乗越山荘〜針ノ木峠 4時間 針ノ木峠扇沢 3時間30分 計 7時間30分
獲得高度差 780m




石柱の頭に針ノ木峠。 



立山に薄日がさした。 
6:20




左に針ノ木、右に薬師岳。 7:25





中央の御前沢カールが手に取るよう。



薬師岳と黒部湖。
7:45




赤沢岳を振り返る。 7:50




今回の縦走の核心部、最低コルと針ノ木岳への稜線。 8:00




最低鞍部は東面が大きく切れ落ちている。



恐竜の背を思わせるスバリ岳の西尾根。 
8:40




スバリ岳への最後の登り。 9:00





手前から赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、鹿島槍ヶ岳唐松岳。 9:45




スバリ岳の南面はガラガラで相当に崩れている。 10:05





最後の一座、針ノ木岳。 10:15



針ノ木岳山頂

針ノ木峠をへだてて蓮華岳



スバリ岳からの岩尾根。
10:50


 針ノ木峠までは名の付く山が4座あるが、その他多くのピークをアップダウンする長丁場なので覚悟が必要。この日は黒部湖からの風も強く、飛ばされぬよう踏ん張ったこともありさらに体力を使った。


針ノ木峠に建つ針ノ木小屋。 11:45




針ノ木雪渓への下りはザラザラの階段道から始まる。 12:15




さっき歩いた稜線。 12:25




シュルンドだらけで雪渓へは立ち入れない。 13:10



[
雪渓が最も狭くなっている場所、通称ノド。 13:25



 針ノ木雪渓にはもう残雪が少なく雪上歩行はほぼゼロ。雪渓から下も含めて高巻きが多く難渋した。



盛夏にはアイゼンの着脱場所となる石舞台(右端の大岩)。 13:45




雪崩で毎年のように流されたしまうという木橋。針ノ木沢とはここでお別れ。 13:50




湧き水と名付けられた湧水。 15:00




針ノ木岳登山口わきにある関電トンネル2号抗口。 15:40



歩行時間  2日間の合計 13時間40分
獲得高度差 2日間の合計 2100m




 時期的に稜線での花は少なかったが針ノ木雪渓ではまだ多くの花が咲き残っていた。

アザミ沢のアザミ。正式名はわからない。



ハクサンフウロ(白山風露) 花期も山域も広い。


ここからは針ノ木雪渓の花

イワギキョウ(岩桔梗)



ウメバチソウ(梅鉢草)



イワツメクサ(岩爪草)



ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)



ミヤマコゴメグサ(深山小米草)



ミヤマママコナ(深山飯子菜)



ウサギギク(兎菊)



モミジカラマツ(紅葉落葉松)



ヤマタネツケバナ(深山種漬花)



テガタチドリ(手形千鳥)



クルマユリ(車百合)



シモツケソウ(下野草)



タテヤマウツボグサ(立山靭草)



シロバナニガナ(白花苦菜)



トウゲブキ(峠蕗)



イワショウブ(岩菖蒲)