浅草岳

日時   2015.6.14(日) 曇り一時晴れ 朝一時雨
場所   鬼ヶ面山(1465.1m)・浅草岳(1585.5m)
メンバー 設楽・中田



起床(4:15)〜道の駅いりひろせ(5:20)〜(5:45)六十里越トンネル鬼ヶ面山登山口(6:05)・・・マイクロ反射板(7:15)・・・送電線下(7:25)・・・吹峠分岐(7:45)・・・(8:35)南岳(8:45)・・・(9:20)鬼ヶ面山(9:35)・・・貉沢カッチ(10:20)・・・(11:15)前岳(11:25)・・・(11:40)浅草岳(12:15)・・・剣ヶ峰(13:20)・・・大久保の水場(14:25)・・・仮設橋(14:50)・・・(15:10)浅草岳登山〈たごくら〉(15:20)〜(15:40)六十里越トンネル鬼ヶ面山登山口(16:20)〜小出IC〜本庄(19:30)


歩行時間  鬼ヶ面登山口〜鬼ヶ面山 3時間20分 鬼ヶ面山〜浅草岳 2時間20分 浅草岳〜浅草岳登山口 2時間50分  合計 9時間30分
獲得高度差 1060m




六十里越トンネルの新潟県側。 5:45






尾根に取り付くまでに雪の詰まった数本の小沢を横切る。 6:30





マイクロ反射板。お互いに向かい合って電波を送りっこしているのだろう。 7:15




アマドコロ(甘野老)−ユリ科



ガマズミorゴマキと思われるが定かではない。



タニウツギ(谷空木)−スイカズラ





反射板の次は送電線。背後に霞んでいるのは越後三山だ。 7:25





7:43




 この先、前岳までは花のオンパレード。
 今日の浅草岳登山はイレギュラー的な決定。花のことなどは全く考えていなかったので、次から次へと現れる花の群落には狂喜乱舞させられた。

ツバメオモト(燕万年青)−ユリ科



ツクバネソウ(衝羽根草)−ユリ科



エンレイソウ(延齢草)−ユリ科



サンカヨウ(山荷葉)−メギ科





チゴユリ(稚児百合)−ユリ科



ウワミズザクラ(上溝桜)−バラ科





南岳から鬼ヶ面山と浅草岳。 8:40




 ここからはしつこいくらいにヒメサユリを載せさせてもらう。
 途中ですれ違った下山者に聞くまでヒメサユリのことなどこれっぽっちも頭になかった。いくらイレギュラー的登山だったにしても迂闊であった。そう、この時季の浅草岳といえばヒメサユリではないか! それも思いがけずの大群落である。


 この色の鮮やかさはどうしたことであろう! まるで園芸品種のようだ。その昔、尾瀬の長蔵小屋の水場で咲いているのを見たことがあるが天然物は初めてである。
ヒメサユリ(姫小百合)−ユリ科





ゴゼンタチバナ(御前橘)−ミズキ科



ミツバオウレン三つ葉黄蓮)−キンポウゲ科





北岳は山頂へは登らず右を巻く。その付近からの貉沢カッチと浅草岳。 9:40





貉沢カッチから丸みを帯びた北岳(右)と鬼ヶ面山東面の岸壁。しかしカッチとはどんな意味だろう? 10:20



 当初は来た道を戻るつもりでいたが、鬼ヶ面からここまで幾つかのアップダウンを繰り返すうちに、山頂から田子倉へ下ったほうが楽なではないかと思いようになっていた。だが、下りたはいいが車を置いたところまで2時間の車道歩きが待ち受けているのだが・・・。







ツクバネウツギ(衝羽根空木)−スイカズラ



サラサドウダン(更紗満天星)−ツツジ



キジムシロ(雉蓆)−バラ科



前岳直下のヒメサユリ





前岳の雪田と守門岳。 11:30




 前岳からはなだらかな気持ちのいい木道を行く。




浅草岳山頂

前岳





タニウツギ越しに田子倉湖を望む。右下の先端が田子倉駅、取り合えずはあそこまで下らなけらばならない。
11:40〜12:15




下山道(中先尾根)の花

シラネアオイ(白根葵)−キンポウゲ科



金城山にもあったアカモノ(赤物)−ツツジ
別命はイワハゼ



タムシバ(田虫葉)−モクレン



ブナ(橅・山毛欅)−ブナ科




剣ヶ峰付近からの

鬼ヶ面山と



前岳(左奥)と浅草岳。左手から延びているのが中先尾根。
13:25



 設楽さんには車の回収をしてもらわなければならないので先に行ってもらった。





以前の地図にある道木沢の渡渉点と思われるが、今は橋が架けられている。 14:50




 下山口には新潟側の十数倍もある広大な駐車場が浅草岳を正面に開かれていた。





只見沢橋から田子倉駅の屋根と田子倉湖。 15:10 



 ここで運良く、同じ時間に下山した習志野ナンバーの車に拾ってもらえる。ありがたい! 南岳の辺りから抜きつ抜かれつで降りてきた伊奈からだという二人連れも一緒である。
 走ってみてわかったのだがずっとけっこうな登り勾配。峠を登るのだから当たり前なのだが、もしかするとこれを2時間も歩いたのかと考えるとゾッとする。
 設楽さんは歩いていない。やはりヒッチハイクをしたのだろう。もう車で迎えに向かっているかもしれない。気を付けて前を見ていたのだが、設楽さんらしき対向車にアッと思ったときには遅かった。気づいてもらえずすれ違ってしまった。
 トンネル出口で降ろしてもらい習志野ナンバーに礼を言って別れる。
 待つしかないな。すると伊奈の二人連れが、戻って伝えてやると田子倉へ行ってくれた。またまたありがたい! やや傾いた看板の日陰にしゃがみ込んでのんびり待っていると、先に伊奈の車が戻ってきた。駐車場で設楽さんを見つけことの次第を伝えたのでじきに着くでしょうとのこと。やや勝手なことをしてしまったが、最初で最後かもしれない出会いの山仲間のお蔭で大きなハプニングもなく帰ることができた。