蝶ヶ岳・常念岳

日時   2011.8.17(水)〜18(木)
場所   蝶ヶ岳(2677m)・常念岳(2857m)
メンバー 設楽 貴弘 ・ 下田 信人・ 塩原 朗 ・ 勝木 正雄 ・ 中山 克己 ・ 中田 裕之





8.17(水) 晴れのち霧一時雨
本庄(1:40)〜豊科IC〜(4:15)豊科 すき家(4:50)〜(5:30)三股P(5:55)・・・登山口(6:15)・・・力水(6:45)・・・(8:05)まめうち平(8:25)・・・最終ベンチ【標高約2500m】(11:00)・・・(11:25)大滝山分岐(11:35)・・・蝶ヶ岳ヒュッテ(11:45)【泊】 夕食 17:30 就寝 19:50

歩行時間  4時間20分  
獲得高度差 1400m



 三股の駐車場からは蝶槍と思しき三角形の山が二つ並んで見えるが、本物はどっちだろう。
 登山口までは緩やかな砂利の車道。管理棟で登山届に記入を済ませ、小沢を鉄板の橋で渡って登山道となる。すぐに前常念への道を右に見て本沢沿いを進む。またすぐに鉄製の吊り橋で本沢を渡ると本格的な登山道になり傾斜も増してくる。





 樹林の隙間から初めて姿を現した常念岳。正面を突き上げているのが常念沢で、その左のピークが常念岳、右が前常念岳だ。 7:40





 1916mのまめうち平。今日のコース中、唯一の平たん地だ。 8:05




 さっきまでいい天気だったのに、いつの間にか霧がわき出し雨も落ちてきた。
 展望0の中をひたすら登る。2500mの最終ベンチまでが長かった。
 稜線直下で大滝山への道を左に分ける。この辺はお花畑の斜面。ハクサンフウロやトモエシオガマ、クルマユリなどが咲いている。





 蝶ヶ岳ヒュッテ到着。 11:45




 晴れ間も覗いてきた。お昼をしながら今日のこの先を相談する。予定通り蝶ヶ岳に泊るか、時間も早いことだし常念岳まで強行するか? 
 結論はすぐに出た。ここに泊ろう。
 下田氏が各自に1本ずつ用意した500mLの本物のビールでまずは乾杯。午後はのんびりできそうだ。 





 10日前に行った奥又白池はどこだろう? 見えるはずだがこの天気では山肌のディティールがはっきりせず、目を凝らして探したが結局わからずじまいだった。



 蝶ヶ岳から北を望む。16:20





16:40




 10日前の奥又白池ではまったく寒さを感じなかったので、衣類を最小限にしたのだがことのほか寒い! やむを得ず山小屋ロゴ入りの長そでTシャツを購入。3800円は出費だがいちおう新素材のようなので大事に着よう。
 翌朝はさらに寒く、下田氏から借りておいたフリースを着てしのいだのだった。恥ずかしい!!!






8.18(木) 霧時々雨のち曇り
起床 3:30 蝶ヶ岳ヒュッテ(4:00)・・・(5:00)蝶槍(5:20)・・・(5:45)2462m鞍部(5:55)・・・池(6:10)・・・2592峰(6:30)・・・2512峰(7:30)・・・(9:15)常念岳(9:35)・・・前常念分岐(9:50)・・・(10:50)前常念岳【2661.8m】(11:35)・・・2207m(13:30)・・・(15:40)登山口(16:10)・・・(16:25)三股P(16:35)〜(17:00)ほりでーゆー四季の郷(18:15)〜(18:35)豊科 中華いけまつ(19:00)〜豊科IC〜東部湯の丸SA〜本庄(21:30)

歩行時間  10時間10分
獲得高度差 600m



 一晩中霧が晴れることはなかったようだ。
 漆黒の闇の中、ヘッドライトを頼りに歩き出す。霧はメガネを曇らせ、ライトの明かりを乱反射させて行く手を見づらくしてしまう。雨も降っているので雨具を着ていて蒸し暑い。
 蝶ヶ岳の三角点2662.3mは道が西側を巻いていて、後になって不通過したことを知る。この天気ではわかっていても割愛したろう。
 蝶槍で明るくなる。ここで朝食。蝶槍の前にもう一つの槍、駐車場から見えた三角峰だろうか? 霧の切れ間に蝶ヶ岳も見通せた。

 蝶槍を北へ下るとすぐに樹林帯へ突入。200m下って130mの登り返すのだが、その間樹林帯が断続するのだ。それは2512峰の手前まで続く。この辺り意外と森林限界が高いのだ。



 

 2592峰、2512峰間にあるお花畑に咲いていた。 
 サラシナショウマ晒菜升麻)−キンポウゲ科 晒菜は茹でて水にさらして利用するすことから付いた名、升麻は漢方薬の名だそうでこれの根のことを特に升麻と呼ぶらしい。 6:50





 2512峰から常念岳を見上げる。高みにある霧に煙っているのが常念岳。まだ先は長い。 7:35





 2512峰を振り返る。奥の霧のかかった黒山が2592峰。 7:50





 2512峰が遥かに遠く遥かに低くなってきた。 8:35




 霧と小雨の中を登り続ける。白地に黒い斑点のある岩が赤茶けた色の岩に変わると山頂は近い。





 左から塩原、下田、設楽(後方)、中田、中山、勝木。濃霧で展望は得られないのは残念だが、常念山頂に立てたことにみな満足げな面持ちだった。 9:20




 前常念分岐から前常念までは下り勾配の割と平坦な道。ただゴロゴロの岩の上を歩くので、足の置き場所には気を使わねばならない。





 前常念岳への尾根道。霧が晴れてきた。 10:25





 前常念岳東端のケルン。 10:50





 北方を見通す。 11:00





 前常念岳をあとに三股へ下る。同じ岩の道だが、これまでと違い傾斜はきつくなりガレ場も出てくる。 11:40





 常念沢を隔てて蝶槍がくっきりと姿を現した。 12:20





12:30



 遂に常念が見えた!

 

 前常念岳の全容。そして重なっていてわかりづらいが、奥の稜線の右端にポツンと見えるのが常念岳の山頂だ。 12:40




 樹林帯へ入ると少し緩斜面があって、この調子で下ってくれとの願いも空しく、2170mで尾根を外れてからの2時間は実に辛かった。





右側、段違い双耳峰の右が蝶槍、左が三角点のある2664.3m峰と思われる。 16:30


総歩行時間  14時間30分
総獲得高度差 2000m