奥叉白谷

奥又白池(途中撤退)

■期日 2010年11月7日(日)〜8日(月)
■メンバー:中田、木本

7日・・・本庄6:15−7:25東部湯の丸SA7:40−松本IC8:30−9:15沢渡大橋駐車場10:00−10:40上高地バスターミナル・河童橋11:10−11:55明神12:10−徳沢13:10−新村橋13:30−奥又白谷テント場13:50
8日・・・テント場6:40−7:25パノラマコース分岐8:10−10:10中畠新道標高2250m地点徹退10:20−11:15パノラマコース分岐11:30−11:50テント場12:40−新村橋13:00−徳沢13:15−明神14:20−明神橋14:25−14:35明神池15:00−河童橋16:10−上高地バスターミナル16:30−17:00沢渡大橋駐車場17:10−ものくさ亭−松本IC−本庄

 奥又白池は前穂高北稜登攀のベースとの位置付けが一般的のようだが、今回は純粋に奥又白池と池を取り巻く景観を楽しむことを目的にアプローチした。


11月7日(日) 快晴


 快晴の岳沢の眺め。


 新雪と紅葉を楽しむハイカーも大勢いる。


 西穂高岳の山並み。


 焼岳も絵画のよう。


 以上、河童橋から。




 明神手前からの西穂高岳の山並み。




 明神から。




 徳沢手前の梓川の河原からの明神岳




 
 休業している徳沢園を後に新村橋に到着。北尾根の岩峰が指呼出来る。最高の天気。





 車道を離れ涸れ沢沿いの林道に入る。ここが奥叉白谷のようだが道が地図と変わっているためどうも釈然としない。とりあえずテン張りに快適な場所を探し、ダムの堰堤の付け根に決定する。




 食事用の水を梓川まで汲みに行きこの谷が奥又白谷であること再確認する。




 遭難碑の刻まれた大岩。このすぐ下にテントを張った。






11月8日(月) 曇り 2000m以上は雪


 奥叉白谷の堰堤。岩屑で埋まり、もはや堰としての役割を期待できない。




 正面の尾根が中畠新道、左が松高ルンゼ、右は奥又白谷の本流。





 12本アイゼンを付け最初の小滝を左から巻く。氷はグズグズ、雪はサラサラ、岩は逆層で、ロープもヘルメットもない身には危険極まりないし、仮に使いこなせたところでそうとう難儀な行程になるだろう。すぐに諦め左岸の中畠新道を登ることにした。





 分岐から20分登った地点で、500mにも及ぶ松高ルンゼを覗く。とても我々みたいな素人に踏破できる沢ではない。突っ込んでいたらえらいことになっていただろう。





 中畠新道もまた一般コースにはない急勾配のうえ、雪の付き方が中途半端で最悪。サラサラの新雪の付き方が申し訳程度で、ピッケルを突いても下は滑りやすい岩といった状態。吹きだまりはフワフワの雪で踏み固めるのに時間を要しペースが上がらない。
 10時過ぎ、氷雨が降り始め雪も膝丈になる。計画では奥又白池を出発する時間なので途中撤退を決める。
 写真は最高到達地点2250m付近から見上げる松高ルンゼ上部。奥叉白池の標高は2480mだから残り230m。行けない距離ではないが、先の見えないこの天候にこの悪雪。後ろ髪を引かれることはなかった。




 30分程下ると、氷雨は止み、梓川沿いの林道が見える状態になる。





 11時15分に取付き点に到着。





 次回は夏に来る事を話しながら下山。




 徳沢の下流ではガケ崩れ防止の工事をしていた。





 明神で梓川を渡り明神池への散策としゃれこむ。





 一の池を手前に2263峰(左)と明神岳




 清冽な岳沢の流れ。





 岳沢下流部の湿地帯から明神岳






 河童橋の150m上流にある岳沢(左端)と梓川の合流点から今日の岳沢と明神岳



歩行時間  9時間
獲得高度差 800m