尾瀬ヶ原

日時   2014.6.3(火)

場所   尾瀬ヶ原

天気   曇り夕方夕立






本庄(4:40)〜沼田IC〜(7:30)尾瀬戸倉第一駐車場(7:40)〜乗合タクシー〜(7:00)鳩待峠(8:05)・・・(9:20)山の鼻(9:55)・・・上の大堀川(11:10)・・・(11:20)三叉路(11:25)・・・(12:20)ヨッピ吊橋南西側ベンチ[昼食](12:55)・・・(13:10)ヨッピ吊橋(13:20)・・・(13:50)竜宮小屋・竜宮(14:20)・・・三叉路・・・(15:30)山の鼻ロッジ(15:50)・・・(16:50)鳩待峠(17:10)〜バス〜(17:35)尾瀬戸倉第一駐車場(17:45)〜沼田IC〜本庄



歩行時間  6時間30分

獲得高度差 220m




尾瀬ヶ原からの至仏山(2228.1m)

逆さ至仏




遅咲きの桜と至仏山




根曲りダケカンバと至仏山




大堀川のミズバショウ至仏山





尾瀬ヶ原からの燧ヶ岳(2360m)

浮島と燧ヶ岳
写真ではわからないが、手前の池と木道の向こう側の池とでは水位が違っている。目視でわかるのだからよほど違うのだろう。その差2,30センチといったところか。




竜宮小屋と燧ヶ岳
小屋の向こう側はもう福島県だ。




群馬と福島の県境いに流れる沼尻(ぬしり)川を渡った下田代越しに望む燧ヶ岳





景鶴山(2004m)

景鶴とはなんとも飾った名称だが、もともとは急斜面の道なき道を「這いずる」が「へいずる」に、そしてさらに「けいずる」と転訛したもといわれている。確かに尾瀬ヶ原から見る景鶴山は山頂直下にニュウ岩の絶壁を張りめぐらせて、小粒ながらも手強そうな様相を呈している。無雪期の道はなく残雪期にスキーかスノーシューを利用して笹山、ヨサク岳経由でアタックするのが一般的なようである。




ヨッピ吊橋

初めてここへ来たときは塔も桁も木製だった気もするが、今は立派な鋼鉄製である。



下を流れるヨッピ川の清流。砂床を音もなく流れていく。

  



竜宮(水のトンネル)
竜宮小屋の西500メートルにある。
富士見峠側から流れてきた水がいったん地中に吸い込まれ、数10メートル離れた中田代で湧き出している。昔の人はトンネルの奥底に竜宮があると想像したのだそうだ。

竜宮の入口
奥から手前へ流れ込んでいる。



途中は普通の湿原になっていて




竜宮の出口
手前から吹き出している。
入口、出口とも深さは3〜5メートルくらいあるのだろうか?




ボッカ(歩荷)

3、4人のボッカとすれちがった。中には荷物をギシギシ軋ませているボッカさんもいた。ひとりに重量を尋ねたところ「今日は70キロです」と額に汗して答えてくれた。普段はもっと多いみたいだ。




イワツバメ

山の鼻の無料休憩所の軒裏に巣を作り、うるさいくらいに飛び回っていてた。ぬかった地面のここにだけなにか餌があるのか、しきりに集まっては泥を引っ掻き回していた。





イワナ(岩魚)orヤマメ(山女魚)の群れ

多分イワナだと思うがよくわからない。10〜12、3センチサイズの群れがあちこちで見られる。大物はいなかった。これから成長するのだろう。




リュウキンカ(立金花)−キンポウゲ科とシカの足跡


朝からずっと変だと思っていた。ミズバショウと一緒に咲くはずのリュウキンカが全くない。今年は時期がずれたのかと勝手に考えたがいたがそうではないらしい。
竜宮の近くに金網で保護された一画があって、その内部だけはリュウキンカが群れで咲いていた。山菜にも取り入れられるリュウキンカ、シカも好んで食べるのだという。ここ以外では見なかったから壊滅状態といっていいだろう。シカの食害では全国の山地で困っている。シカ肉は美味いのだから計画的に駆除して食すことができたらいいなと思う。





尾瀬の初夏の花たち

エンレイソウ(延齢草)−ユリ科



シロバナエンレイソウ(白花延齢草)−ユリ科
同じエンレイソウでも白花は出会う機会少ない。





オオバキスミレ(大葉黄菫)−スミレ科





もちろんサクラだが種類はわからない。





イロハモミジ(いろは紅葉)−カエデ科
真っ赤に紅葉するイロハモミジは花もまた真っ赤なのだ。





ニリンソウ二輪草)−キンポウゲ科
今の時季、大群落をつくる花のはずだが数が少ない。これもまたシカにやられているのだろうか。





ネコヤナギ(猫柳)−ヤナギ科





ショウジョウバカマ(猩々袴)−ユリ科
艶やかな猩々色だ。






タテヤマリンドウ立山竜胆)−リンドウ科
名にタテヤマと付いてはいるが高山植物の常連である。場所によっては群落をつくるが、ここ尾瀬ヶ原ではあちらこちらに点々と独立独歩で咲いていた。







ミズバショウ水芭蕉)−サトイモ
初夏の尾瀬の代名詞といってもいい湿原を彩るミズバショウ。花に見える白い部分は仏炎苞といって葉が変化したもので、実は内部の黄色いブツブツが花である。花言葉は「変わらぬ美しさ」だそうだが、もともと泥にごりの中に咲く花だから、絵葉書のような美しい被写体にはそうはお目にかかれない。それに花が終わったあとの巨大化した葉はグロテスクなほどだ。まあサトイモの仲間だから仕方ないが・・・。