庚申山・鋸山・皇海山

日時    2011.6.14〜15
場所    庚申山(1892m)・鋸山(1998m)・皇海山(2143.6m)
メンバー  設楽 和男 ・ 中田 裕之



6.14(火) 晴れ
本庄(11:40)〜(12:15)そばうどん 大原(12:45)〜(14:00)銀山平P(14:20)・・・舗装道路終点(14:45)・・・天狗の投石(15:10)・・・(15:30)一の鳥居・庚申七滝(15:45)・・・百丁目(16:15)・・・鏡岩【孝子別れの処】(16:20)・・・夫婦蛙岩(16:40)・・・仁王門(16:50)・・・猿田彦神社跡(17:10)・・・庚申山荘(17:15)【泊】  素泊まり 2000円


歩行時間  2時間20分
獲得高度差 700m





 大小の岩屑でおおわれた幅数十メートルの斜面。奥行はわからない。 15:10




 やっと車道が終わり神域へ入る。庚申七滝は神域を流れる水面の沢の最下流にある。行ってみたが周遊する途中の橋が崩壊していたので下りるのはやめた。 15:30




 庚申山の起点らしい磐裂神社は足尾町の南西1.5Kmにある。 16:15





 鏡岩。正面からなのでわからないがオーバーハングした高さ10mほどの岩。 16:20




 夫婦蛙岩。 16:40




 16:50




 猿田彦神社跡。社殿は屋根を残して朽ちていた。17:10



 


6/15(水) 晴れのち曇り・霧
起床 4:00 庚申山荘(4:30)・・・初の門(5:00)・・・一の門(5:15)・・・(5:45)庚申山【1892m】・展望台(6:05)・・・御岳山(6:35)・・・駒掛山(6:55)・・・渓雲岳(7:05)・・・薬師岳(7:45)・・・白山(8:25)・・・剣の山・・・(9:10)・・・(9:10)鋸山【1998m】(9:30)・・・不動沢のコル・・・(11:05)皇海山【2143.6m】(11:40)・・・不動沢のコル(12:15)・・・(13:00)鋸山(13:15)・・・女山【1835.9m】(14:10)・・・(14:20)六林班峠(14:20)・・・ダケカンバ帯(15:15)・・・樺平(16:20)・・・天下見晴分岐(16:45)・・・(16:50)庚申山荘(17:05)・・・猿田彦神社跡・・・仁王門(17:20)・・・鏡岩(17:35)・・・一の鳥居(17:55)・・・天狗の投石(18:15)・・・(18:50)銀山平P(19:00)・・・本庄(20:00)


歩行時間  12時間15分
獲得高度差 1220m





 朝焼けに染まる庚申山への岩峰群。 4:30




 初の門。 5:00




 大胎内くぐり。 5:20




 シロヤシオ(白八染)、別名ゴヨウツツジ(五葉躑躅)。ゴヨウは五葉で葉が5枚あるから。三葉ツツジは「みつば」と呼ぶのだが、なぜかこちらは「いつつば」とは呼ばない。 5:30





 修験の山にしては冴えない山頂で樹林におおわれ展望はなし。木の切れ間から袈裟丸方面が見えるだけだ。そのかわり低山にしてはシャクナゲがやけに赤く鮮やかだ。 5:50




 山頂からわずかで北に出っ張った展望広場があり、ここで初めて皇海山の全容を望むことになる。原生林におおわれた図体のでかい山だ。



 皇海山の右手は奥日光の山。左に奥白根、中央右に太郎、右が男体だ。 6:00





 6:40




 アズマシャクナゲ(吾妻石楠花)−ツツジ科 蕾のときは鮮やかな紅色だが開くにつれ色が淡くなる。 7:25




 鋸山、皇海山間の稜線と上信越の山々。左から苗場、谷川、武尊。 7:45




 ユキワリソウ(雪割草)−サクラソウ科。薬師岳、白山間の崖に、足の踏み場もないほどの群落を形成していた。 8:10




 鋸山十一峰のうちの白山から鋸山、皇海山、日光連山と松木渓谷。 8:25




 剣の峰付近の岩場からクサリを下る後続を撮影。静岡市からの4人パーティ。 8:40





 鋸山山頂 9:15




不動沢のコルへ大きく下る。 9:20




9:35




 鋸山十一峰の内、西の数峰を振り返る。あいつらを一つ一つ乗り越えて来たのだ、右端が最高峰の鋸山1998メートル。
 不動沢のコルは疲労で気付かずに通過。いよいよ最後の胸突き八丁にかかる。 10:45




 原生林が売りの山ゆえ皇海山山頂に大きな展望はなし。北に少し下った樹林越しに尾瀬の山々を望めたのが関の山だった。
 もう20年近くも前になるが、11月の小春日和にこの山頂から富士山を見たのが夢のようだ。



 ここからの燧ヶ岳は完璧な双耳峰となる。



 しかしヤブ中に小さな自然を宿していた。
 コミヤマカタバミ(小深山片喰)−カタバミ科 花の直径は3センチでこれは大型の部類。




 鋸山の中腹から振り返り見る皇海山。 12:50




 鋸山山頂直下に咲くコイワカガミ(小岩鏡)−イワウメ科。イワカガミ属は全て似ていて区別が難しいが、これはごく一般的なコイワカガミと思われる。名の由来は強い光沢のある葉を鏡に見立てたもの。
 後ろの白花はミツバオウレン(三葉黄連)−キンポウゲ科。 13:20




 再度、鋸山山頂。 13:25




 シャクナゲ皇海山の取り合わせ。花の盛りに当たった。13:35



 鋸山から女山までは腰までの笹のヤブ漕ぎ。細々ながらはついている踏み跡と、ピンクのテープを頼りにを道を探すが、時々踏み跡は消えテープは木々の葉に隠されてしまう。しばしの立往生を繰り返しながら女山まで来ると刈り払いされた道へと変わった。六林班峠までは一投足。
 だがそこからが実に長かった。10本ほどの小沢を渡りながらの実に長い2時間半のトラバースルートだった。




 
 ダケカンバの緑が美しい。袈裟丸山まで延々と続く緑の樹海。 15:15




 シロヤシオの大株が次から次へと現れる。 16:00





 大木のダケカンバ、若木のダケカンバ、そして笹原が美しいコントラストを奏でる樺平。 16:20




 霧の中の落葉松林。 16:45


総歩行時間  14時間30分
総獲得高度差 1920m


 この日の行動時間は14時間半、実質歩行時間で12時間を超えるという長丁場。新記録である。さすがに同じコースはもう歩きたくない。一の鳥居から下の車道はぜひ割愛したいものだ。
 梅雨時に咲く、庚申山の固有種で食虫植物のコウシンソウにも出会わなかった。お山巡りのコース沿いでしか見られないそうである。次回はコウシンソウとお山巡りの岩峰歩きを目的に再訪を果たしたいと願う。