ニュージーランド 花のハイキングと2つの星空観察9日間-中編

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1月19日(月) 4日目 晴れのち曇り一時雨
The Hermitage〜Queenstown:クイーンズタウン(昼食)〜Te Anau:テ・アナウ「ホテル:Distinction Luxmore」(泊)



 今日はマウントクックから「Queenstown:クイーンズタウン」を経てフィヨルドランド国立公園の玄関口「Te Anau:テ・アナウ」まで430Kmの移動日。
 途中、荒涼とした山岳峠「Lindis Passs]を超え、「Lake Dunstan:ダンスタン湖」を右に見て、「Kawarau:カワラウ橋」でバンジージャンプを見学した。
 昼食はクイーンズタウンで世界最高角度のゴンドラ「Skyline」に乗り展望レストランで。ずっと肉料理が多かったので、ここでの小エビのマヨネーズ和えは舌に新鮮でほっとする味だった。



 レストランの展望台からの眺め。雨に見舞われてしまったがそれでもなかなかの眺望が得られた。




Queenstownの街並みと「Lake Wakatipu:ワカティプ湖」。右の山は「Sesil Peak:セシル・ピーク」1974m。



「The Remarkables:リマーカブルズ山脈」。特に左端の雪をかぶった山は「Double Cone」[2343m]と名付けられニュージーランドの名山であるらしい。

12:40〜14:15





ニュージーランドといえばといったお馴染みの風景で、ここには羊がうじゃうじゃいるが、想像してたよりもお目にかかれる率はぐっと低い。広大な牧草地に比べれば羊の数は少ないし、道路わきにいる率はさらに低くなるからだ。 15:00




今宵と明日のホテル「Distinction Luxmore」 16:50



 夕食後はテ・アナウ洞窟でツチボタル鑑賞の予定だったが、今日の雨で洞窟はclose。明日に変更なった。





1月20日(火) 5日目 晴れ
テ・アナウ「ホテル・Distinction Luxmore」〜Milford Track(Giant Gate Falls)〜Milford Sound〜テ・アナウ「ホテル・Distinction Luxmore」(泊)



Milford Track:ミルフォード・トラック
(半日ウォーク)

 「世界一美しい散歩道」といわれるMilford Track。本来はテ・アナウ湖の北端から3泊4日で歩き通すのだが、今回はその最終日の最後の部分を4時間かけて往復する。
 テ・アナウからバスに揺られて1時間半、ミルフォード・サウンドの入口であるビジターセンターに到着。まずは小舟に乗りサウンド最奥の「Sandfly Point」のはしけに渡してもらう。乗船時間は20分。





出航してすぐ、「Mitre Peak:マイター・ピーク」はまだ雲に隠されている。対岸にあるのは「Mt Lion:ライオン山」(1301m)と雪をまとった「Mt Penbroke:ペンブローク山」2014mだ。 8:20





「Sandfly Point」と渡し船。本来はここが「Milford Track」の終着点である。Sandflyとは人を刺す羽虫で、刺されるとあとが大変なので虫除けを用意するようにといわれていたが、実際は気になることはなかった。 8:35





Arthur Valley 9:30





「Arthur River」左岸の岸壁にかかる幾すじもの滝。雨上がりのときにのみ現れる幻の滝だそうだ。 9:50





「Lake Ada」と逆さMt ?。Mt Adaの前衛峰と思われるが定かではない。 10:00





 Button fern:ボタン・ファーン





 Goblin moss:ゴブリン・モス


 Soft tree fern:ソフト・トゥリー・ファーン


 Hounds tongue fern:ハウンズ・タング・ファーン


 Pepper tree:ペッパー・ツリー 葉を噛むとピリッとくる辛みがある。



 Kidney fern:キドニー・ファーン



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世界一美しいといわれる由縁にこれらのシダやコケの多様性があるのだそうだが、そう説明されてもなぁ? 日本だった負けずきれいだもの・・・。やはりなか2日を歩かないとこの道の良さは得心できないのかもしれない。





飛べない鳥「Weka」。



Mountain RibbonWood-アオイ科





今日のコースの折り返し点、「Giant Gate Falls」。近づくとカメラのレンズに水滴がつき、ぼやけてしまうくらいの水しぶきである。 



「Giant Gate Falls」の目の前に架かる吊橋で「Arthur River」を渡る。山はその最上流部の一部と思われる。

10:50〜11:10





「Arthur River」右岸の山。 11:45



来た道をもどり再び小舟で20分。



 Kea:ケア
ビジターセンターの庭で餌(柿の種?)をついばんでいた。「クェーアー」と鳴くそうだ。 13:05





Milford Sound:ミルフォード・サウンド
(クルーズ観光)

ビジターセンターで今度はクルーズ船に乗り込む。船内での和食弁当を早々に済ませ、3階の展望デッキへ駆け上がる。海からの向かい風は時に強烈で、手すりにつかまらないと飛ばされるくらいだ。





港を振り返る。左が「Bowen falls:ボーウェン滝」。



「Mt Lion:ライオン山」の隣にある「The Elephant:ザ・エレファント」1507m。左半分、顔が隠れているが鼻を伸ばしたゾウに見える!? 滝は「Stirling Falls:スターリング滝」。
13:45





船長が操船室へ招き入れてくれた。顔なじみの少年少女には簡単な操縦もさせてくれるそうだ。 13:55





サウンドとは入り江のことで、その細長い入り江を船は時計周りで一周する。ここは「Copper Point:コッパー岬」、幅が最も狭いポイントである。右は「Fairy falls:フェアリー滝」。降雨が3日もないと涸れてしまうそうで、細いほうも昨日の雨の副産物だ。 14:00




 クルーザーは30分で「Tasman Sea:タスマン海」に近づく。外洋に出た途端、船はうねりで大きくはずんだ。今日は波が高いのかそうでもないのか、初めての筆者には見当がつかないが、大きく外には出ずに右旋回して入り江に戻ったように感じられた。





無数の幻の滝が落ちている北岸の崖。 



いつもオットセイが昼寝をしている「Seal Rock:シール・ロック」。

14:20





そしてクルーズのハイライト、「Stirling Falls:スターリング滝」。落差155mの滝の真下に船は遠慮なく近づいてくれる。


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水しぶきを物ともせずデッキで最後まで頑張ったのは、筆者と白人のおば様だけだった。 14:30





「Milford Sound」の象徴、「Mitre Peak:マイター・ピーク」。海面から直接そそり立つ山としては世界最高峰の1682m。



 
左から「Mt Phillips:フィリップス山」1445m(左端)、ロウレニー山脈(奥)、「Mitre Peak:マイター・ピーク」1682m、「Copper Point:コッパー岬」、「Mt Lion:ライオン山」(1301m)、「Harrison Cove:ハリソン・コーブ」、「Mt Penbroke:ペンブローク山」2014m(ハリソン・コーブの奥、雲の中)。

14:55





クルーズ最後の見せ場、落差160mの「Bowen falls:ボーウェン滝」。浅瀬があるので真下までは行けないがそれでも目いっぱい近づいてくれた。 15:05





下船後の「PRIDE OF MILFORD」。 15:15






「Homer Tunnel:ホーマー・トンネル」を抜けて帰路についた。  15:45





 夜は昨日キャンセルになったテ・アナウ洞窟のツチボタルを見に行く。20時15分発の船に乗り対岸へ渡る(所要30分)。10人ほどの班に分かれて徒歩で洞窟内部へ進む。洞内には轟々と水が流れていて水量豊かな滝もある。登り勾配でさらに進むと湖が現れ、小ボートに乗って最奥部へ・・・。
 青色発光ダイオード色のツチボタルの輝きは神秘そのもの。星空と見まごう如くの無数の「蛍の光」が広がるさまは息を飲む美しさである。昨日の雨で水かさを増していた今日、天井により近づいて見られたのはラッキーであった。




1月21日(水) 6日目 晴れ
テ・アナウ「ホテル・Distinction Luxmore」〜Knobs Flat〜Miller Lakes〜The Divide(532m)・・・Key Summit:Lake Howden(918m)・・・The Divide〜テ・アナウ「Distinction Luxmore」〜Queenstown:クイーンズタウン「ホテル・Novotel Queenstown Lakeside」(泊)



 方向的には昨日と同じミルフォード・ロードを行くが、昨日は立ち寄れなかった景勝地へカメラ・ストップしてくれる。





「Knobs Flat」という幅の広い河原の草原。 9:45





Miller Lakes。川に沿った小さな池の連なりが鏡のように景色を映している。見てのとおり、風がない今日は絶好の写真日和とのことだ。 9:55




 途中のThe Divideという所でバスを降り、「Routeburn Track」のほんの一部、「Key Summit」までの標高差400mのハイキングが始まる。前半は展望がなくやはり植物の話が中心だ。



 Pratia[Panakenake]:プラティア[パナケナケ]


 Alpine Eyebright:アルパインアイブライト



 ナンキョクブナ
 

 Manuka:マヌカ
平地から山間部までいたるところに咲いていて、すぐにそれとわかる香り(匂い)を発している。この花からはMANUKA HONEYという特別なハチミツが採れるが、抗菌作用が絶大で健康に大変よろしいらしい。ハチミツとして食すほか、ハミガキや石鹸、化粧品など香りを楽しむものに幅広く使われている。ニュージーランドみやげの定番である。HONEYとはなっているが独特の匂いがあり美味しいとはいえないので、健康食品との位置づけのようだ。


 Woolly Head:ウーリー・ヘッド


 Dagger leaf daisyダガー・リーフ・デイジー

 
 不明


 Rock Cushion:ロック・クッション


 Spider Orchid:スパイダー・オーキッド


 スミレの仲間


 不明 花と葉は別物かもしれない。


 不明


 Tree fuchsia:トゥリー・フューシャ





 1時間ほどで樹林帯を抜け、ジグザグの乾いた道を登れば「Key Summit」はすぐそこだ。





「Key Summit」より西から北東の眺め。




同じく南西から北西。




山上湿原と「Ailsa Mountains」(東方向)の山々。




左からMt.Christina(2474m)、Mt.Crosscut(2263m)、Mt.Lyttle(1899m)。




「Key Summit:Lake Howden」(下の台地)と「Ailsa Mountains」。




雲の取れた「Mt.Christina」。

12:10〜13:30





 下山後はテ・アナウのホテルへ戻り荷物を積み込んでから、今宵の宿泊地「Queenstown:クイーンズタウン」へ移動した。






夕暮れの「Queenstown」と「Skyline Gondola」のあるボブズ・ピーク。 21:10





「Queenstown Bay」から、後ろの山は「The Remarkables:リマーカブルズ山脈」。もう10時になるというのにまだこんなに明るいのだ。 9:45