仙丈ヶ岳(深谷市民登山教室)

日時   2014.8.2(土)〜3(日)

場所   仙丈ヶ岳(3032.9m)





過去の南アルプスの記事はこちら☟
2013.11.26 日向山 http://d.hatena.ne.jp/wsbkm777/20131203/1386063448
2012.8.18〜21 白峰三山 http://d.hatena.ne.jp/wsbkm777/20120824/1345809749




8月2日(土) 晴れのち雨
深谷(4:50)〜花園IC(5:05)〜(6:05)談合坂SA(6:30)〜(7:50)諏訪湖SA(8:00)〜伊那IC(8:20)〜(9:00)仙流荘(9:15)〜南アルプス林道〈バス)〜(10:00)〜北沢峠〈2032m〉(10:20)・・・二合目(11:05)・・・三合目(11:30)・・・(11:50)四合目〈雨具を付ける〉(11:05)・・・大滝頭〈5合目〉(12:20)・・・藪沢小屋(13:00)・・・馬の背ヒュッテ(13:25)〈泊〉

歩行時間 2時間50分




 伊那市戸台にある仙流荘のバス乗り場。今年は南アルプス国立公園指定50周年なのだ。 9:00




 あんなによく晴れていた空に積乱雲がわきはじめ、山の斜面は雲に包まれてしまった。四合目で降り出した雨は本降りとなり、登山道は時に泥交じりの川となった。





 ロープの張られた藪沢の支沢へ岩場を下る。 12:40





 馬の背ヒュッテに到着。 13:25




 一過性のにわか雨だと思っていたがその後も断続的に降り続け、ようやく陽がさし始めたは夕方のこと。
 




 雲の切れかかった小仙丈ヶ岳の稜線に虹がかかった。 17:35





 馬の背ヒュッテからの東駒ヶ岳(伊那では甲斐駒ヶ岳を東駒ヶ岳木曽駒ヶ岳を西駒ヶ岳と呼ぶ)。 18:05





ヤマガラシ(山芥子)−アブラナ科 
 中部山岳で咲く高山性の黄色いアブラナはこれしかないので間違うことはない。



タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露)−フウロソウ科
 郡内とは山梨県都留郡のことだそうだ。 






8月3日(日) 晴れのち曇り
起床(4:00) 馬の背ヒュッテ(5:05)・・・丹渓新道分岐(5:15)・・・馬の背〈ヒュッテ弁当〉・・・(6:25)仙丈小屋(6:40)・・・(7:15)仙丈ヶ岳〈3032.9m〉(7:25)・・・仙丈小屋分岐(7:45)・・・八合目(8:00)・・・(8:20)小仙丈ヶ岳〈2855m〉(8:35)・・・六号目(9:00)・・・大滝頭(9:25)・・・四合目(9:45)・・・三合目(10:00)・・・二合目(10:20)・・・一合目(10:40)・・・(10:55)北沢峠(11:05)・・・南アルプス林道〈バス〉・・・(11:55)仙流荘〈仙人の湯〉(13:30)〜伊那IC(14:00)〜(14:40)梓川SA(15:00)〜(16:35)横川SA(16:55)〜本庄児玉IC(17:55)〜深谷(18:20)

歩行時間  5時間




 八ヶ岳から陽が昇る。 4:56




馬の背の稜線から

 藪沢カール(中央のガレた斜面)と仙丈ヶ岳(中央)。カール末端に建つのは仙丈小屋。 5:35



 中央アルプスの山並み。 5:45



 東駒ヶ岳と栗沢山(右の小ピーク)。遠景は八ヶ岳連峰。 6:00



 東駒ヶ岳から左に連なるのは鋸岳(2685m)。 6:10




馬の背からのパノラマ







 右肩に摩利支天を従えた駒ヶ岳の雄姿。手前へ駒津峰、双児山と連なる。 6:30




 仙丈小屋の背後からはジグザグの急斜面を経て山頂への稜線に立つ。右に地蔵尾根を見送れば仙丈ヶ岳の山頂はもう近い。南アルプス南部の峰も見渡せるはずだが、早くも霧が立ち始めはっきりした写真を撮ることはできなかった。




仙丈ヶ岳山頂

 山頂は登山教室の登山者でにぎわっている。



 左から地蔵、観音、薬師の鳳凰三山。遠くの山は御坂、丹沢の峰。 7:15





 大仙丈カールの仙塩尾根。 7:35





 小仙丈ヶ岳(2864m)。 8:00





 小仙丈ヶ岳から望む仙丈ヶ岳と小仙丈カール。 



 中央奥が仙丈ヶ岳の山頂。 8:30




仙丈ヶ岳の花

マルバダケブキ(丸葉岳蕗)−キク科
 丸い葉っぱの山のふきってこと。



シナノキンバイ信濃金梅)−キンポウゲ科
 


ヨツバシオガマ四葉塩釜)−ゴマノハグサ科



タカネシオガマ(高嶺塩釜)−ゴマノハグサ科
 ヨツバシオガマは草地に生えるが、こちらはよりも高いところの岩礫帯に咲く。艶やかさでは高山植物随一かもしれない。



キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪)−スミレ科



キバナシャクナゲ(黄花石楠花)−ツツジ



ナナカマド(七竃)−バラ科



チングルマ(稚児車)−バラ科
 高山植物の常連中の常連。



チシマギキョウ(千島桔梗)−キキョウ科
 イワギキョウも似ているが花には毛がない。いっぽうチシマギキョウは花や萼に毛が目立つ。



ミヤママンネングサ(深山万年草)−ベンケイソウ科



イワベンケイ(岩弁慶)−ベンケイソウ科
 上の2種は山頂の岩の割れ目に咲いていた。ともに高山植物では数少ないベンケイソウ科の花で多肉質の葉をもつ。



タカネツメクサ(高嶺爪草)−ナデシコ
 


オトギリソウ科の花。




総歩行時間 7時間50分
獲得高度差 1100m




南アルプスの女王・花の仙丈」と呼ばれた面影は今はない。ここもシカの食害で、ネットで保護された場所以外での草花の減少は著しい。細々ながら種類ごとに生き延びてはいるが、いずれお花畑と呼べるような群落地は、ネット越しにしか見られなくなってしまうかもしれない。